知床から離れたあとは、斜里に行く途中にある朱円環状土籬に寄りました。
縄文時代の円形の周堤墓です。
国道334号をちょっと外れたところにあります。左側の林が朱円環状土籬です(目の前は斜里岳)
駐車場はありませんが、入り口に2、3台くらい停められるスペースあり。
大きな円形の土籬が2つあり、そのなかに石を敷き詰めたお墓があります。
こちらはA号土籬。
B号土籬。こちらはお墓がひとつしかありません。
土籬もこちらのほうが大きいので、こっちのほうが集落のリーダーのお墓だったのかもしれないですね。
少々古いですが、説明もありました。
・環状土籬は周囲に土塁をめぐらした古代人の墳墓である。
・ヨーロッパやシベリア大陸に分布するストーンサークルによく似ていて、全国でも類例がすくない
・昭和33、34年の調査で、ベンガラを敷き詰めた墓穴の底から土器、土製耳飾り、石斧、玉類、漆器残片、炭化した織物などとともに人骨を発見
・土器は東北地方のストーンサークル出土のものと非常によく似ていて、東北地方の文化の流れをくむものである
・作られたのは3000〜2000年前の縄文期
というようなことが書かれています。
縄文時代の遺跡だから、アイヌ民族とは別のひとたちが作ったのでしょうか。
網走にはオホーツク人がつくったモヨロ貝塚もありますし、もっと調査が進んで解明が行われるといいなとおもいます。
観光や自然だけではなく、歴史文化の面からも北海道にスポットを!
出土品は知床博物館にあるのでしょうか。
残念ながら夫に立ち寄ることを却下されてしまったので(ちくしょー!)、ぜひリベンジしたい!
エゾカンゾウ(蝦夷甘草、ニッコウキスゲ、日光黄菅)も咲いてました!