栃木たび三日目は、日光から宇都宮方面を南下して、大谷石で有名な大谷観音に参拝しました。
大谷石をよく知らなかったころは、「採掘跡が陥没」というニュースを見て、かなりビビってました(^^; 幸い、最近は聞かないですが。
地下採掘場跡が見られる資料館に行きたかったんですけど、同行者に却下されました(しくしく)
まあ、自分は溶結凝灰岩(流紋岩質、つまり白っぽい)が見たかったんで、地上だけでもいいんですけど、、、
拝観料(400円だったか)を払って、観音堂に行きます(^^)/
すごいですね、この大谷石の岩壁に観音さまが彫られています。
810年に弘法大師が作ったと伝えられている千手観音です。
鎌倉時代にはあったということがわかっていますから、平安時代作なのはまちがいないようです。
堂内は撮影禁止なので、外側から。
三つ葉葵があるのは、家康の長女亀姫が大谷寺再興に寄与したからだとおもわれます。
裏手にちょっとした庭園がありました。
白い物体は弁財天の守り神なのでしょうか。
弘法大師がこの地の毒蛇を退治し、心を入れ替えた蛇が白蛇になったとか。
なかなかに味わいのあるお地蔵さま。
大谷石は耐火性に優れているので、石垣や防火壁によく使われているようです。
ただ、雨によって侵食されやすいみたい。
海底火山の噴火によって、軽石や火山灰などが固まってできたもの。
観音堂のあとは、ちかくにある大谷公園に行ってみました(徒歩ですぐそこ)
まるで、エジプトのなんとか神殿にでも来たような錯覚が(^^;;;
なんとびっくり、高さ27mの観音さまが!
太平洋戦争で亡くなったかたがたの慰霊のために昭和31年に完成したそうです。
これも大谷石の崖に直接刻まれたもの。
この日は暑かったんですが、上にのぼれるようなので、がんばって行ってみました。
あちこちに石を切り取ったあとがあります。
入ってきた通路を見たところ。
大谷石は、日本列島が大陸から分離するころ、大規模な火山活動のあとをとどめたものだそうです。
緑がかった凝灰岩はグリーンタフと呼ばれて、東北地方から北関東、中部地方に広く分布しています。
二泊三日の栃木たびは、ここまで。
晴れた三日目は早めに日立に行かねばならなかったので、観光は大谷観音(と道の駅)だけになりました。
もっとじっくり訪ねてみたいところでした。