ウトロクルーズその4です。海から見た知床大橋。
カムイワッカの湯からその先に行くときに通る橋ですが、一般人が行けるのはここまでだそうです。
さて、いよいよルシャに近づくわけですが、ここまでおよそ一時間強、ヒグマはまだ現れていません。
船長さん曰く「黒くて動かないのは岩です、動くのがヒグマです!」
必死に目をこらすのですが、いかんせんまるではじめてのど素人、ずっと見てるとクマなのか岩なのかもはや判別できない状態。
「きょうは1/2の"会えない日"」なのかなあとあきらめかけていました。
おだやかなルシャ。アイヌ語で浜に降りていく道、という意味だそうです。
その名の通り、のどかささえかんじる場所です。
クマいないかなあ、と眺めていたとき、船長さんが「いますね、ヒグマの親子です」ととても落ち着いたアナウンス。
一気に盛り上がる船内!
ついにヒグマが見られました!
やはり親子で、成獣のクマが生まれてさほど時間の経っていない子グマを連れています!
ダメかもとおもっていたので、みんな歓声をあげまくり!
子グマはやっぱり好奇心旺盛、お母さんからすこし離れて波打際に近寄っています。
それでも、目の端にはしっかりお母さんを捉えているようです。
ぴったりくっついたり。
おなじポーズを取るのでとても可愛いです(遠くから見る分には)
この写真がいちばん大きく撮れました。
実際にはかなり離れていて、船からズームするのが一苦労。おだやかとはいえ海の上、揺れもあります。
それでも、5分以上は同じ場所に留まってくれたので、なんどもシャッターを押すことができました。
やっぱり餌を探してるですかね???
初夏はまだいいものの、夏は餌がとぼしく、親子にとっては試練の季節なのだそうです。命を落とす個体も多いのだとか。この母グマも一頭しか子どもを連れていません。二頭くらいは産むらしいので、もしかすると一頭は生きられなかったのかも。
カニとかも餌になるようです。
この親子を見てからすでに二ヶ月以上経ちました。今も親子が元気で生きていることを願っています。
ルシャ湾はヒグマ研究者も訪れるところ、この日もルシャにつづく道を車が走っていました。何人か調査に入っていますね。
ヒグマの親子のいるところから、100mも離れていません。
さっき母グマが左のほうに移動したのは、人間を避けるためだったのかもしれません。
ルシャの番屋。
昔はここに何日も泊まって漁をしたそうですが、今は船が進歩したので、ウトロから通ってくるとのことです。
これで念願のヒグマを見ることができました。
ヒグマウォッチングコースにして本当によかったです(*^^*)
ルシャ湾往復コースのため、ここで折り返します。