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sozoro nikki

そぞろ日記

寺田本家さんにお邪魔しました

おでかけ

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先日、千葉県神崎の酒造メーカー「寺田本家」さんの蔵元見学に行ってきました。
生協の見学会に申しこんだら、フツーに案内が来たので、なんともおもわずに行ったのですが、バスの中で生協のかたが「希望者多数で抽選でした」とおっしゃり。
人気なんですね〜ラッキーでした(^ー゜)

 

神崎の酒蔵は、「酒蔵まつり」のときに、もうひとつの「鍋店」さんを見学したことがあります。

そのときは、すごいひとで混雑してました。

今回は、人数も数十人程度、説明もたっぷり聞かせてもらい、非常におもしろくたのしかったです。

こういう機会はなかなかないので、本当にありがたいです。

 

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まず案内された「元酒蔵」、現在は休憩所になっています。
梁があって天井が高くて、素敵ですね〜〜〜
ここで、寺田本家さんの当主のかた、スタッフのみなさんの紹介がありました。
 
次に実際の工程を順を追って移動しながら、お話くださいました。
 
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お米を蒸しているところ。
大きな桶です。この桶を作れる職人さんが今はもうひとりなのだとか。
寺田本家さんは昔ながらの作りかたをされてますが、現在は金属が一般的らしく。
 
お米は神崎周辺の農家さんから仕入れる無農薬米。

 

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蔵人さんが、お米を洗っているところ。
前日に洗って水揚げしておき、次の日に蒸すのだそうです。
 
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蒸したお米を寝かせるところ。麻布の上に置きます。
この麻布が現在ではなかなか手に入らないらしいです。戦前からのものや廃業された酒蔵さんからいただいているそうです。
外国産じゃダメなんですって。
 
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麹室にも入れていただきました!( ´ ▽ ` )ノ
うわあ、オリゼーいっぱい〜〜〜!
お米のみならず、壁にも麹菌が住み着いてるんですよね〜
 
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できつつある麹もいただきました。

もう、直接取っていいと(◎_◎)

当主さん曰く、「雑菌大歓迎です」
いろんな菌にもまれながらのほうが元気な麹菌が育つ、というかんがえかたなんだそうです。
「温室育ち」がいいか「露地栽培」がいいか、そういうたとえをされてました。
 
麹室は温度30℃、湿度50%、
今の時期だと、ほどよい暖かさで、とても居心地がよかったです。
湿気と麹菌のせいで、ちょっといただけで手がすべすべ〜〜〜
お味噌をつくるときおなじうようになりますが、あれと一緒かなあ。
 
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「もと摺り」の作業を実演していただきました。
酒母をつくる工程です。麹と蒸米と水を加えて、竹の道具で揉んで?(ついて?)いきます。
このとき杜氏さんたちはもと摺り歌を歌うそうです。
「めでた、めでた〜の〜〜」
日本では、なにかをするにつけ、「言葉褒め」をする文化がありますが(古代では国褒めとか)それを酒造りでもやるんですね。
 
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これがもと摺りをする道具一式。
20分くらいかけて摺るそうです。そのときに、蔵に棲んでいる麹菌や乳酸菌、硝酸還元菌も一緒にお米につくらしいです。
 
で、つくった酒母をいただいたんですが、これがほんのり甘くておいしい!!!
甘酒より格段に飲みやすく、毎日酒母が飲みたいとおもいました^^;
わたしはあんまり(というかほとんど)お酒飲めないので(体質的に分解酵素がない)、アルコール発酵する前の「酒のもと」は、とってもおいしくかんじましたよ〜
 
この酒母をもとにしてつくったのが、寺田本家さんの「マイグルト」。
お米からつくった乳酸菌飲料です。
マイグルトのほうがちょっと酸味がつよいかな?
 
自分で酒母がつくりたくなりました^^;;;
できないのかな…無理かな…
 
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いよいよもろみ造り(実際のお酒づくり)です。
まわっている泡立て器みたいなのは、泡を消すものだそうです。
これもちょっとなめさせてもらったんですが、しっかりアルコールになってました。
 
なんでも、ひとなめ、2億個の酵母がいるそうです。
全体で、何個の酵母がいるんだろう……気が遠くなりますね。
 
できたもろみをお酒と酒粕にわけ、お酒のほうを熟成させて日本酒のできあがり。
冬のあいだ酒造りをして夏を越し、秋に出荷となります。
 
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今は使われていない煙突。寺田本家さんを象徴するモニュメントです。
煙突の下にある小さい瓦のところが、お酒づくりにつかっている井戸だそうです。
「水はどこからくるんですか」と質問したところ、この向こうにある神崎の神社の丘からです、とのことでした。
寺田本家さんがこの地で酒造りをして300年以上、一度も枯れたことがないそうです。

 

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寺田本家さんは、徹底して「古くからのやりかた」を貫いているのがよくわかりました。あっぱれですね!
 
神崎から佐倉、佐原にかけては、昔から酒蔵があり、利根川のそばなので河川の水運がさかんで、往時はさぞにぎわっていたのだろうと想像されます。
今はのんびりのどかなところになっていますが、昔を偲びつつ、伝統を守っていこうとする姿勢がとてもすがすがしかったです。
神崎がますます好きになりましたよ〜
 
年に一度の「発酵の里こうざき酒蔵まつり」は、今年は3月13日だそうです。
震災の次の年に行ったら、竹下通り並みの混雑でした。ちょっとした覚悟が必要です^^;